ミャンマーの首都ヤンゴンから国内線で約1時間の場所にあるバガン。大小さまざまなパゴダ（仏塔）や寺院が、41平方キロメートル（東京ドーム約900個文）の敷地に3,000以上点在している姿は荘厳で素晴らしい景観を創り出しています。
建造物の大多数は、西暦1000年代から1200年代に建てられたもので、カンボジアのアンコール・ワットやインドネシアのボロブドゥールとともに「世界三大仏教遺跡」に数えられています。

しかしこれだけの景観と、歴史的な価値がある遺跡なのに、なぜ世界遺産に登録されないのか？
実は、バガンはミャンマーの他のユネスコの世界遺産候補とともに、1996年に世界遺産の暫定リストにあがっていました。ところが、1997年の審議で、正式登録は延期。その理由は、ビルマ時代の旧政権から国家平和発展評議会 (SPDC) に至る政権が、パゴダをセメントなどの近代的な建材を使用して修復してしまったり、考古学的検証をほとんど行わず欠損部の復元を行ったこと、またはその後の軍事政権がゴルフコースや高さ61mの展望台を周辺に建てたためと言われています。

世界遺産に登録がされるかどうかに関わらず、朝焼けや夕焼けに染まるバガン遺跡群の絶景は神秘的で一見の価値があります。

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【担当：I】

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