中国の雲南省には、麗江古城（れいこうこじょう）と呼ばれる美しい街があります。
元々は、はるか昔、青海省から南下してきた少数民族のナシ族によって造られた国で、漢民族、チベットなどから様々な影響を受けた独特の文化を創り上げていました。今もこの麗江市にはナシ族が多く暮らしており、トンパ文字といわれる象形文字や民族衣装などを見ることができます。
1996年の地震で、残されていた古城は壊れてしまいましたが、1997年には世界遺産に登録され、またトンパ文字は現在でも使用されている世界でたった一つの象形文字として、2003年に世界記憶遺産に登録されました。
中国の昔からある古い街は、敵の襲撃から守るように城壁で囲われています。しかし、この麗江の旧市街には城壁はありません。昔この地を治めた木氏が、木氏の土地を城壁で囲むと“困”となるから嫌ったと伝えられています。かわりに街には水路が張り巡らされており、美しい水路の風情あふれる古都を訪ねて、今も多くの観光客が訪れています。
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【担当：sari】

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