ボロブドゥール遺跡（Borobudur）は、インドネシアのジャワ島の中部ケドゥ盆地にある大規模な仏教遺跡です。1991年には「ボロブドゥール寺院遺跡群」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されました。その昔、８世紀頃にこの地を治めていたシャイレンドラ王朝により建造されたと言われており、その後火山の噴火や密林により忘れ去られていました。それから1000年も後、1814年にあのシンガポールの創設者でもあるラッフルズ卿によって偶然発見されました。

寺院とはいっても石の建造物には空間はなく、120ｍ四方の基礎部分（1層目）から四角形の5層、その上に円形の3層が積み重ねられています。この9つの層を回廊をめぐりながら登ることで悟りの道が開けると信じられています。回廊には72基のストゥーパと呼ばれる尖った仏塔と504体の仏像が鎮座し、一番上には巨大なストゥーパがあります。その詳細は今だ謎に包まれていますが、この建造物全体で仏教の世界観を表す曼荼羅となっているのではないかとも言われています。
一番上まで辿り着き、霧が煙り緑の密林の広がる光景を見れば、俗世にまみれた私たちでも心洗われた気持ちになるに違いありません。
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【担当：sari】

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