シンガポールの市街地の西にあるハウパーヴィラ（虎豹別墅／ Haw Par Villa）は、元々はタイガーバームガーデン（Tiger Balm Garden）として知られていた庭園型のテーマパークです。軟膏薬で有名なタイガーバームで巨万の富を築いた胡文虎（Aw Boon Haw）と胡文豹（Aw Boon Par）兄弟が造った庭園で、最初はタイガーバームガーデンと呼ばれていましたが、その後彼らの名前から一文字ずつ取って今の名前になりました。

園内には、中国の儒教や道教、そして仏教などの説話をカラフルでちょっと怪しげな人形で再現したジオラマが広がっており、頭は人、体は蟹の人形や塔の上から見下ろすお釈迦様、地獄絵図、ここには映っていませんが２人の相撲取りがタイガーバームの瓶を真中に四股を踏む人形などもあり、ひとつひとつのジオラマには意味があるのでしょうが、それが集まってカオスというかキッチュな世界観ができあがっています。近代化が著しいシンガポールですが、こんな場所でふっと息抜きしてみるのもいいかもしれませんね。
⇒シンガポールのホテル情報をagodaでチェック（宿泊料金・レビュー・空室検索）

【担当：sari】

 動画の基本情報