【パエリア発祥の地】スペイン3番目の都市バレンシアのおすすめ情報5選
バレンシアは、首都マドリード、バルセロナに次ぐスペイン第3番目の都市で、地中海に面しているため温暖な地中海性気候で雨量も少なく住みやすい人気の高い町です。毎年3月に行われる「火祭り」は世界的に有名ですが、旧市街には世界遺産に指定されている歴史的建造物が多くあり、そしてパエリヤ発祥の地でもあります。バレンシア市内のレストランには、メニューに必ずといっていいほどパエリアが載っておりますのでぜひ本場で召し上がってみてください。それでは、バレンシア市内の見どころとお勧めをご紹介していきたいと思います。
- 1.火祭り|Fallas
- 2.旧市街の世界遺産|UNESCO
- 3.芸術化学都市|Ciutat de les Arts I les Ciencies
- 4.パエリア|Paella
- 5.バレンシアオレンジ
- 【パエリア発祥の地】スペイン3番目の都市バレンシアのおすすめ情報5選のまとめ
1.火祭り|Fallas
セビリアの春祭り、パンプロ―ナの牛追い祭りとともにスペインの3大祭りのひとつとされているバレンシアの火祭りは、「ファジェス」と呼ばれています。毎年3月に行われる大々的なお祭り。
お祭りの期間中に市内のあちらこちらに設置される大きな張り子人形のことをファジェスと呼ぶので、バレンシアの火祭りは「ファジェス」と称されるようになりました。
火祭りの期間中は、盛大なイベントが繰り広げられ、世界中から観光客が集まってきます。巨大な張り子の人形は各スポンサーが提供しますが、毎年デザインに趣向を凝らして作られ、最終日には火で燃やして春を祝います。旧市街の中心広場には、見事な献花が飾られて、民族衣装を来たバレンシアの男女のパレードがあり、1年のうちで1番華やかになるのがこの「火祭り」の期間です。
ぜひこの時期を狙ってのバレンシア観光、出かけてみてはいかがですか。きっと忘れられない一生の思い出になることでしょう。
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2.旧市街の世界遺産|UNESCO
バレンシアの旧市街は、主要な建物がまとまっているので、徒歩で観光できます。古い町並みをゆっくり散策していると中世にタイムスリップしたかのよう。特に朝の早い時間帯や日曜日の午前中は、人もあまりいないのでひっそりと静まり返っていて、なかなかよい雰囲気です。バレンシア地方には、バレンシア語という言葉があり、スペイン語とは異なります。旧市街の通りの名前は、スペイン語とバレンシア語の2つで表示されているので見比べてみるのも面白いですね。
バレンシア大聖堂|Cathedral
13世紀に創建されたのち、増改築によりロマネスクやゴシック様式など各様式の入り混じった大聖堂となっています。この大聖堂は、バチカンが認めた本物の聖杯があることでも知られており、厳かな礼拝堂の中に保管されています。
直径9㎝、高さ17㎝で赤いメノウで出来ています。紀元前4世紀から1世紀にエジプトのパレスチナで作られたもの。大聖堂内部の見学は無料ですが、聖杯が収められている礼拝堂のみ有料。
ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ|en’Lonja de la Seda
絹の交易所の意味で、イスラム王宮跡に建てられました。その建物は世界遺産に登録されるほど大変美しく、当時の繁栄ぶりがうかがえます。ゴシック様式を用いており、「ガーゴイル」という大きな魔よけの動物の彫刻が取り付けられているのが特徴。
「ガーゴイル」とは、ゴシック様式の教会の屋根などによく取り付けられており、口から雨が流れる「雨どい」の役割と、架空の恐ろしい動物の顔と身体は、「魔よけ」としての要素も持ち合わせております。そしてまた、この姿を見た人々が、もし心にやましいことがある場合は、教会の中に入り懺悔をしてお祈りを捧げるようにしてもらいたいという、教会からの導きのような役割も担っているのです。
セラノスの塔|Torre de Senano
中世の時代、バレンシアの町は防御のために城壁と見張りの塔で囲まれていました。このセラノスの門は1391年に建てられたゴシック様式の要塞の門で、当時は町へ入る際のメインの入口でした。3月に行われる火祭りの時は、この塔の上部に民族衣装を着た若い美女たちが立ち並び、開幕宣言イベントを盛り上げます。国家指定史的芸術建築です。
世界遺産登録の中央市場|Mercado Central
施工から100年もたっている歴史的建造物で、外観が非常に美しく、さながら美術館のようにもみえます。建築を手掛けたのはバルセロナの建築学校を卒業し、ガウディの師匠としても知られる建築家リュイス・ドメネク・イ・モンタネーのチームで経験を積んだ2人の建築家が手掛けたものです。19~20世紀にヨーロッパで流行した「アールヌーヴォー」様式で、曲線や彫刻を多用した装飾を多く用いているのが特徴。
内部も大変美しく、とても市場には見えません。そして、何よりもこの市場は「清潔」!全く悪臭もなくゴミもきちんと片づけられているのに驚きます。
生鮮食品市場では、ヨーロッパ最大と言われており、8160㎡の広い敷地に、野菜やフルーツ、肉やワインなどを取り扱うゾーンと魚介類を売るゾーンと2つに分かれています。バルで軽食をとることもできるので便利。生ハムやカラスミなど試食もできますし、オリーブやサフランなどお土産もここで揃いますので、たっぷり時間をかけて回りたいですね。
値段の表示は、全てキロ単位ですのでお間違いなく!ハーフで購入も可能です。
「メデイオ・キロ」→ハーフ(500g)
「クアトロ・キロ」→4分の1
ビタミンたっぷりのバレンシアオレンジジュースや「オラチャータ」というバレンシア名物のドリンクも試してください。オラチャータは、特殊な植物から作られるミルクっぽい味のドリンクです。
揚げたての「チュロス&チョコラテ」は、スペインの朝食の定番。美味しそうな香りが漂ってきます。チュロスをチョコラテ(ココアのようなもの)に浸して食べるのがスペイン流。
市場を取り囲むようにして、バルやカフェ、様々な雑貨やキッチン用品が売られています。もちろんパエリア鍋も売られており、大小さまざま。レストランのオブジェにもなりそうなぐらい大きいものあってビックリ!さすがパエリア発祥の地バレンシアです。
なお、市場の地下にあるトイレは有料で50セントですが、市場内のどこのお店でも買い物をした時のレシートを見せれば無料で使用することができます。
3.芸術化学都市|Ciutat de les Arts I les Ciencies
古い町並みが多いスペインの中で、一角に近未来的都市を作り、古いものと新しいものを融合して、ひとつの町のスタイルにしたのがバレンシア。1996年にオープンした当時は、相当画期的な試みだったでしょう。
敷地は35万平方メートルにも及び、水族館やオペラハウス、劇場、映画館、科学博物館などの複合施設はヨーロッパ最大級の観光スポットとして注目されています。
バレンシアは、トゥリア川が町の中心に大きく流れていたのですが、1957年に大洪水を起こし、大変な被害にあいました。このため、川の流路を南側に変える工事が行われ、排水された旧トゥリア川の跡地は7km
に渡る公園となりました。そして旧トゥリア川跡地には、芸術化学都市が作られたというわけです。
常に水が流れていて、夜のイルミネーションもとても綺麗なのでぜひお勧め。
4.パエリア|Paella
米と野菜、肉、魚介類などをサフランで黄色く色づけて焚き上げたスペインを代表する料理パエリアは、バレンシアの名物です。
「パエリア」という言葉は、バレンシア語で「フライパン」を意味しています。バレンシア地方以外の町へ、この調理器具を使った料理法が伝わっていくうちに、料理の名称になり、スペインはもとより世界中に「パエリア」の名前が広がっていったのです。
パエリアの起源は、稲作をスペインにもたらしたアラブ人に由来しています。西暦9世紀とその歴史は古く、アラブ人たちが食べていた米料理が現代のパエリアとしてスペインを代表する人気の料理になったのです。
5.バレンシアオレンジ
バレンシアが世界に誇るオレンジ。周辺には見渡す限りの広大なオレンジ畑が広がっており見事です。
収穫の時期は冬ですが、この時期になると非常においしいビタミンCたっぷりのジュースを飲むことができます。八百屋さんやスーパーでも安く出回りますので、冬のバレンシアを旅することがあったらぜひ食べてみてくださいね。
街路樹としても使用しておりますので、春先には白い花が咲きみだれて町中が甘い香りに包まれます。
ちなみに街路樹のオレンジは交配していない種類のものなので、鑑賞用。
このバレンシアオレンジ、実は意外にも原産国はアメリカのカリフォルニア州なのです。ある農家の人が偶然にこのタイプの甘いオレンジを作りあげたのですが、この人の出身がスペインのバレンシアで、昔食べていた故郷の味に似ていることから、「バレンシアオレンジ」と名付けたそうです。
【パエリア発祥の地】スペイン3番目の都市バレンシアのおすすめ情報5選のまとめ
米、サフラン、オレンジは、もともとアラブ人たちがイベリア半島に持ち込んだもの。しっかりバレンシアに根付いて代表的お料理になったパエリアを食べて、甘い搾りたてのオレンジジュースを飲んでみてください。
旧市街散策で疲れたら世界遺産の美しい市場でひと休みがてらにショッピング!そして、ぜひとも、「火祭り」の華やかな期間を目指して出かけてくださいね。
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【担当:nekotabiko】
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