歴史建造物とアートの街!北フランス・リールのお勧め観光スポット3選
フランス4大都市のひとつでもある北フランス・リールは、パリ北駅からTGVで約1時間、ロンドンまではユーロースターで1時間40分で行くことができる他、ベルギーやオランダなど近隣国にもアクセスしやすい都市です。2004年に欧州文化都市に選ばれ、同年歴史文化都市の称号も与えられたリールは、現在では珍しい建築様式がみることができる都市でもあります。
そんな素敵な都市リールのオススメ観光スポットをご紹介していきます。
- 1.リール中心部・徒歩で訪れる人気観光スポット
- 2.旧市街で出会う美しい歴史的建造物
- 3.歴史文化都市リールでは美術館巡りは必須!
- 歴史建造物とアートの街!北フランス・リールのお勧め観光スポット3選のまとめ
1.リール中心部・徒歩で訪れる人気観光スポット
TGVリール・ヨーロッパ駅前では花のオブジェがお出迎え
リール・ヨーロッパ駅前には日本を代表するアーティスト草間弥生氏がデザインしたお花のオブジェが観光客をお出迎えしてくれます。この大きなお花のオブジェは「サングリラ」と名付けられ、2004年欧州文化都市に選ばれた年につくられました。今ではリールの観光名所のひとつとして、草間氏のオブジェを見るためだけにリールを訪れる観光客も多いです。
グラン・プラス周辺には歴史建造物がいっぱい!
リールの待ち合わせ場所としても有名な「グラン・プラス」。大きな広場の中央には女神像があります。フランス革命時、旧ドイツ帝国軍とオーストリア軍がここリールを通過するため、彼らは戦いはやめようとリール市民に提案をしましたが、リール市民は「我々はフランス人だ。この国に足を踏み入れる事は許さない!」と拒み戦いを始めたといわれています。その歴史的事実の象徴としてこの女神がつくられました。女神像の右手には大砲に火をつけるトーチ、左手には我々リール市民はここから動かないことを示すように人差し指を地に向けています。
このグラン・プラスには旧証券取引所の建物があり、現在では小売店や旅行会社などがテナントとして入っていますが、外観は昔の趣を残した素晴らしい建物です。そのすぐ裏手には商工会議所の時計台やオペラ座があり、いろんな角度から見るとまた違った表情をみせてくれる歴史建造物です。
この他に徒歩圏内で見ることのできる歴史建造物として、リール市役所横のベフォア(見張り塔)があります。これはその昔、街中を見渡せるこの塔から敵がリールを攻めてくるときに皆に知らせるためにつくられました。現在では塔の上まで登ることができ、リールの街を一望できるスポットとして有名です。
そしてベフォアのすぐ近くには、「ラ・ポート・ドゥパリ」といって、ルイ14世が戦争でリールの土地を勝ち取った時にルイ14世が通った入り口として建てられた門も見応えがあります。
2.旧市街で出会う美しい歴史的建造物
ノートルダム・ド・ラ・トレイユ大聖堂
旧市街にあるノートルダム・ド・ラ・トレイユ大聖はその昔、フランス革命時にオーストリア軍による攻撃でダメージを受けたことによりその後崩壊しました。1854年に教会の再建が始まり、1998年に完成しました。教会正面入り口の白い壁は、なんと28㎜という薄さの大理石でつくられています。教会の中に入ると、その薄い大理石から通り抜ける光がとても神秘的で、この教会のシンボルでもあります。教会内のステンドガラスも素晴らしいですので、ぜひ訪れてみてくださいね。
コンテス施療院美術館
コンテス施療院美術館は、リールで最も古い歴史建造物です。1237年貧困層の人々のための病院でしたが、火事で崩壊し、1468年に再建されました。再建後フランス革命前までは老人ケア施設として使用されていましたが、フランス革命後には孤児院として使用されました。現在では北フランスの美術コレクションが多く展示される美術館ですが、美術品だけでなく建物のつくりや内部を見学するにはとても興味深い場所です。
美術館内にある中庭にある植物は薬草が植えてあり、昔の施療院の名残も感じられます。
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3.歴史文化都市リールでは美術館巡りは必須!
フランスで2番目に大きいリール宮殿美術館
中世にフランドル伯の領地の一部として栄えたリールには、ルーヴル美術館に次ぐコレクションを有するフランスで2番目に大きい美術館があります。それがリール宮殿美術館(パレ・デ・ボザール)です。
フランス革命時1792年に画家ルイ・ヴァトーの指揮のもとにつくられました。ルーヴルとヴェルサイユの美術コレクションの一部がこの美術館にも貯蔵されています。主に中世から20世紀にかけての美術品が多く展示されています。
館内では身分証明書を提示すればiPod touchを借りることができ、このiPod touchで館内の美術品の説明ガイドを聞くことができますので、ぜひ利用してみてくださいね。(ガイドは英語、フランス語)。
多くの名画が鑑賞できるリール・メトロポール現代美術館
リール近郊の街をリール・メトロポールといいます。リール市のお隣、ヴィルヌーヴ・ダスクには、現代アートが多く貯蔵されているリール・メトロポール美術館があります。
現代的な外観の美術館の庭園には多くのオブジェがあり、ゆっくりと歩きながら見るのがオススメです。館内には、キュービズムを代表するピカソ、ブラックなど、その時代に活躍した多くの芸術家の作品が展示されています。また現在活躍するアーティストの作品も期間限定で展示されているので、訪れるたびに新たな作品に出会える美術館でもあります。
ゆったりとした空間に展示されている芸術作品を鑑賞する際に、英語かフランス語になりますが、有料でガイドを依頼できます。図録などで作品の説明を見るのもいいですが、ガイドによる絵画の時代背景や作品に隠された逸話などを聞くことができ、より絵画を堪能することができますのでぜひお試しください!
リール・メトロポール現代美術館には、リール中心部からメトロで10分「Pond de Bois」で下車。バスL4で約7分「LAM」で下車。
リールからほど近いランスにあるルーブル美術館分館
2012年12月に開館したルーヴル美術館分館は、リール郊外にあるランスという街にあります。ルーヴル・ランス分館の特徴は、所蔵コレクションを持たないことです。ランス分館の「時のギャラリー」では、パリのルーヴル美術館の傑作が時代順に陳列されており、5年間展示されます。紀元前3500年ごろから19世紀半ばまでのさまざまな芸術品が展示されています。パリのルーブル美術館の全部門から傑作がここランス別館に貸し出されるためにやってきますので、新しい美術館の空間で鑑賞する傑作はまたひと味違ったものとなるでしょう。ランス別館は、日本人が設計に関わったとしても有名ですので、来場の際はぜひ美術館の建物もじっくりご覧くださいね。
ルーブル美術館ランス分館へのアクセスは、リール・フランドル駅からTERで約45分、ランス駅から美術館までは無料のシャトルバスが出ています。
歴史建造物とアートの街!北フランス・リールのお勧め観光スポット3選のまとめ
パリからもTGVで約1時間という立地にある北フランス・リールのオススメ観光スポットをご紹介してきました。リール在住の私が実際訪れたことのあるお気に入りのスポットで、多くの観光客も訪れる場所ばかりです。観光を始める前にはグラン・プラス近くにあるツーリズム・オフィスをぜひ訪れてください。旅の情報が満載で、観光マップの入手や便利でお得な公共交通機関パスなどもあります。シティ・ツアーバスでは、リール市内を日本語の音声ガイドで観光できますので、こちらもオススメです。またこちらの建物は城跡であり、壁面は第一次、第二次世界大戦で命を落としたリール在住だった軍人のモニュメントとして佇んでいます。
旅の最後にもぜひこちらのツーリズム・オフィスにお立ち寄りください。リールのお土産がこちらにずらりと揃っています!リールの名菓子として有名なゴーフルやキャンディ、シコレというちょと変わった珈琲のような飲み物など珍しいお土産に出会えます。
パリやベルギーへ旅行の際にちょっと立ち寄ってみるにもオススメです。歴史的建造物と現代アートが混在した魅力ある街リールをぜひ訪れてみてくださいね!
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【担当:mitokichi】
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