ボスニア・ヘルツェゴビナの美しき古都モスタルのお勧め情報&お土産4選
モスタルという町は、第二次世界大戦後、ヨーロッパで最大最悪の紛争が起きた場所。今でも、弾丸が打ち込まれた跡が古いビルの壁にたくさん残されています。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争終結が1995年ですから、やっと20年たったばかり。戦争で廃墟となった場所には新たにショッピングセンターが建設されたり、どんどん変貌を遂げています。
スタリ・モストと周辺の旧市街はユネスコの世界遺産に登録されていますが、町への入口近辺などのビルには、戦争の傷跡が残されており、痛ましい銃弾の跡が悲しみをさそいます。人々に戦争という恐ろしい事実を伝えるためということらしいのですが、その歴史を忘れずに平和を願おうという思いから、銃弾の跡が激しく残る建物を取り壊さないそうです。
さて、現在のモスタルは、欧州連合の監視下のもと、各国の資金援助により復興が進み、観光地としてとても賑やかで世界中から人々がやってくる人気の町となっています。それでは、世界遺産モスタルのお勧め情報とお土産品などについてご案内したいと思います。
1.スタリ・モスト
モスタルの中心にある16世紀に造られた石造りの橋。紛争の時には、この橋も破壊されてしまいましたが2004年に再建され、今では人々をつなぐ希望の橋として人気の観光スポットとなっています。夜はライトアップされとても綺麗。
「スタリ・モスト」とはトルコ語で「古い橋」を意味しており、ネルトヴァ川を挟んで物資の輸送路として活躍しましたが、オリジナルの橋は破壊されてしまい現在みられる橋は2004年に再建されたものです。
また、この橋から飛び降りるのが伝統になっているようで、人々が見守る中、思い切り川に向かって飛び込む若者たちの姿をみることがあります。戦後生まれたベビーブーム時代の20才前後の若者たちかもしれませんね。
しかし、川の水は非常に冷たく危険を伴う芸当ですが、毎年夏に飛び込み大会が開催されています。
イスラム教徒
さて、ボスニア・ヘルツェゴビナの国民の約7割はイスラム教徒で、モスタルは人口の約半数といわれています。しかし、イスラム教徒といってもアルコールを飲む人も多く1日に5回のお祈りも断食もしない人も多いようです。紛争の時代に子供だった年代の人達は、ずっと地下シェルターで生活することを強いられたようで、自由になった今は、お酒を飲んで今を楽しもうと考えているらしく、外国へ出て行く若者たちも多いようです。
ネルトヴァ川
スタリ・モスト橋がかかっている川は、ネルトヴァ川と呼ばれヘルツェゴビナの代表的な川で、河口付近にはオレンジやブドウなどの畑が広がっています。この川は、周囲に広がる畑の灌漑に大いに貢献している重要な川となっています。
モスク
1618年に建てられたモスタルを代表するイスラム寺院です。スタリ・モストのそばにあるので、モスクのミナレット(塔)のらせん階段を登り、小さなバルコニーに出るとスタリ・モストを入れての美しい写真スポットなので、ぜひ登ってみてください。
ここからは、スタリ・モストが真正面から一望できるので絶好のポイント。夕暮れの時間帯もとても美しいのでお勧め。
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2.モスタル旧市街
スタリ・モストとともに世界遺産に登録されているところ。オスマン・トルコの支配をうけていた時代の建造物が多く残り、トルコようなイスラム的要素がみられて面白いと思います。石造りの建物と石畳の登り下りの急な坂道が多い旧市街の町並みは、その色合いといい、遠いいにしえを彷彿させる美しい古都。どこをとってもシャッターを押したくなる美しさです。クロアチア、セルビア、イスラム文化が交錯したエキゾチックな香り漂う、味わいのあるモスタル旧市街の散策。時間をかけてゆっくりと楽しんでいただきたいところです。
3.お土産品
モスタルの旧市街を中心とする通りには、たくさんのお土産屋さんが建ち並んでいます。町の入口の駐車場から徒歩で歩いて中心部へ向かいます。車やバスは旧市街へは入ることができませんので、指定されている駐車場へ停めることになりますが、この駐車場からずっと町の中心部までお土産屋さんがいっぱい。見ているだけでも楽しいので1日ゆっくり時間をとって滞在したいところです。エキゾチックなイスラム風のお土産が多くあります。
キリム絨毯
オスマントルコの影響を受けているボスニアでは、キリム絨毯産業が盛んで、人々の日常生活の中に浸透しています。小さなマットから大きなサイズまで色々と色や柄もバラエティに富んでいるので、自分用にお気に入りのものを1枚いかがですか。
トルココーヒーセット
トルココーヒーを沸かす小鍋のセットや銅製のコーヒーミルやカップ類は、ディスプレイとしてもエキゾチックで素敵です。
布製品
異国情緒たっぷりの布製品やクッションカバー、ショール、テーブルクロスやベッドカバーなど。独特のエキゾチックなデザインで軽い素材なのでお土産にも最適です。
陶器類
ちょっと割れるのが心配ではありますが、ハンドペインティングの可愛らしいお皿や小物入れがたくさんあります。アクセサリー入れにしても可愛いですね。
アクセサリー類
幸運をもたらす「目玉のペンダント」やトルコで売られているような雑貨類を扱っているショップも多くあります。
スパイス類
イスラム圏といえば欠かせないお土産は「スパイス」。種類も豊富にありますので、好きなものを選んで。お料理好きなお友達にはとても喜ばれる軽くて手頃なお土産です。
他にも、水タバコのパイプやガラス製品など、驚くほどたくさんのお土産が豊富。ショッピングは楽しいですが、スリ・置き引きにはくれぐれもお気をつけくださいね。
4.治安&気候
治安はいいと考えてよいと思いますが、泥棒にはお気をつけください。またパスポートは常に身につけて携帯した方がよいでしょう。
夏は暑く、冬は底冷えのする寒さという気候ですので、旅行シーズンの夏に行くことをお勧めいたします。ヨーロッパ人のバカンスシーズンの8月をはずし、7月か9月がベストかと思います。
ボスニア・ヘルツェゴビナの美しき古都モスタルのお勧め情報&お土産4選のまとめ
ボスニア・ヘルツェゴビナは、なんだかちょっと怖くて不安を感じる国だと考えていらっしゃった方には、実際に行ってみるとずいぶんと印象が変わることと思います。若い世代が頑張っているという活気が感じられる町です。そして、美しい異国情緒あふれる古都の町並みは、ずっと心に深く刻まれることでしょう。
平和な時代しか知らない人々に、大切な何かを教えてくれる町、それがモスタルです。次の旅行の目的地のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
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【担当:コロンナ由美】
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