ローマ帝国時代に温泉保養地として栄えたヒエラポリスが存在した、トルコ西部・デニズリの世界複合遺産「ヒエラポリス－パムッカレ」。ここでは、壮大な古代ローマの遺跡と、温泉が生み出した自然の造形美を堪能することができます。

目玉となっているのが幻想的な白い棚田「パムッカレ」で、温泉に含まれた炭酸カルシウム（石灰）が、長い年月をかけて鍾乳石として堆積し、乳白色の棚田を形成しています。この白い石灰棚は、周辺一帯が古くから綿の名産地であったことになぞらえて、トルコ語で綿の城を意味するパムッカレと呼ばれており、現在は景観保護のため入浴が制限されていますが、裸足になって歩いたりすることができます。

パムッカレと共に世界遺産となっているのが、石灰棚の上部にあるヒエラポリスの都市遺跡で、1354年の大地震で大きな打撃を受けたものの、神殿、円形劇場、アゴラ（広場）、浴場などの遺跡が残されています。訪れた際には、ヒエラポリスの遺跡が沈む温泉プール「パムッカレ・テルマル」に入るのがおすすめです。
ローマ皇帝も癒しを求めた温泉郷で、ローマ帝国と温泉のつながりを肌で感じてみては？
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【担当：TAKU】

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