イタリアは世界でもっとも世界遺産の多い国で、街の広い範囲が丸ごと登録されている都市も少なくありません。イタリア南部に位置するこのマテーラも、そんな街一帯が世界遺産となっている一つです。
マテーラはかつて石灰岩が侵食された場所をさらに住居用として削り、洞窟住居（サッシ）として各地から人々が移住してきた事に始まります。
住環境としては快適だったようですが、20世紀初頭から人口が急増したことで衛生面が悪化。この対応として、行政によりマテーラ郊外に集合住宅が建設され、一時洞窟住居は無人と化しましたが、1993年の世界遺産指定を契機に、洞窟住居の一部が修繕・改築され、現在は5分の1ほどがホテルや販売店、レストランとして再利用されています。
歴史的価値も重要ですが、これだけ美しい街を無人の廃墟にしておくのはもったいないですよね。ローマやナポリからもやや離れた場所にあるので、行くには意気込みが必要ですが、この景色が待っていると思えば足が動きそうです。
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【担当：SS】

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