「大西洋のハワイ」カナリア諸島・テネリフェ島の見所3選
「カナリア諸島」と聞いて、場所を思い浮かべることができる方は、よほどの旅行通だろうと思います。
カナリア諸島は、スペインの自治領で、スペイン本土からは1,000kmほど南、アフリカ大陸からほど近い、大西洋に浮かぶ島々です。
アクセスは、スペイン本土のマドリッドやバルセロナからの飛行機はもちろん、ヨーロッパの方には人気の場所になるので、ドイツのフランクフルト、ロンドンなどからも飛行機が出ています。また、海に浮かぶ島ですので、地中海やロンドンからのクルーズのコースとしても人気があります。島まで航行するホテルのような船で移動、朝、目覚めたら、新しい島に到着。長期に滞在することはできませんが、移動での身体の負担が軽減されますので、オススメしたい方法です。
「大西洋のハワイ」や「常春の島」と呼ばれて、ちょうど日本のハワイのように、ヨーロッパの方々にとっては、馴染みある近場のリゾートです。
かつては、スペインから中南米に向かう際の中継地点として15世紀の終わりから栄えてきました。
火山性の7島が並んでいるのですが、アフリカ大陸に近ければ近いほど乾燥しているという特徴があるので、モロッコに最も近いランサローテ島は砂漠のような景色が見られたかと思えば、ラ パルマは緑豊かな景色が広がり、一口にカナリア諸島と称しても、島ごとにまったく違った魅力を持っているのです。今回は、1番大きなテネリフェ島を訪れた際に楽しめるポイントをお伝えしていきます。
1.テネリフェ島 テイデ山
スペイン最高峰3,718mのテイデ山が聳えています。自然豊かで、島の半分くらいが自然保護区になっており、カナリア諸島固有種が200種、更にテネリフェ島の固有種も140種を超えています。登山だけでなくトレッキングのコースも充実しているので、大自然の中を歩いてみることもオススメします。
島の大きさは東京都と同じくらいの面積です。想像してみてください。東京都の中に富士山、その周りはすべて海、という状況なのです。緯度で言うと奄美大島くらいになるので、比較的温暖な気候ですが、3,700mを超えるテイデ山の影響で島の天気は変わりやすく、島の北部と南部で5℃くらい気温が違っていることも大いにあります。
テネリフェ島では、ぜひテイデ山に出かけてみてください。車とロープウェーで3,555m地点まで行くことができます。車で上って行く途中こそ、面白みが詰まっていて、車窓からの景色をまずは楽しんでいただきたいと思います。
まずは、植物です。海の近くにはヤシの木が生えていて、色鮮やかな花も咲いており、種類も豊富。山の入り口付近には、竜血樹というカナリア諸島固有の木も見られます。そこから上がるにつれて松の種類が増えてきて、白樺の木が見え、わずか1時間ほどのドライブの中でいくつもの気候帯に生息する植物を見ることができます。エキウムという赤い細かい花を付けて空に向かって伸びる花や、時期が合えば、銀剣草なども見ることができます。
2,600m付近まで車で上がることができるのですが、そのあたりはカルデラ状になっており、宇宙映画のシーンを撮影していたことからも、クレーターのように見えることが伺い知れます。奇岩が多く見られる景観と山の頂上が見えるスポットは非常に人気です。ぜひ、こちらにも立ち寄って奇岩に触れながら歩いてみてください。ロープウェーで3,555m地点まで上ることができますが、非常に気軽に登れてしまうので、高山病や寒さには充分に注意していただきたいと思います。
島を一望することができ、晴れていれば隣の島まで見渡せます。壮大な景色に感動します。
2.世界遺産の町・ラ ラグーナ
カナリア諸島は15世紀の終わりにスペインが中南米に航海していく際の中継地点として栄えていきました。もちろん、往きだけでなく帰りにも立ち寄っていましたので、ヨーロッパに戻るよりも早く中南米の物や文化が入ってきていました。中南米から持ち帰ったもののなかでも、スペイン本土には持っていかなかったようなものがあり、作物や戦利品、建築様式に残り、この島、独自の文化を形成していきました。
その過程で建築された王宮や教会、修道院、貴族の邸宅が残っているのが、ラ ラグーナで、世界遺産に登録されています。
この町を一緒に訪れた旅慣れた方は「ラパスに似ている」と言います。中南米の都市の旧市街と呼ばれる地域は、この時代にラ ラグーナを真似て造られているのです。つまり、ラパスがラ ラグーナに似ているのです。コロンビアのカルタヘナの町並みも世界遺産に登録されていますが、ラ ラグーナにそっくりです。
この町を訪れた時には、真ん中に空いていたパズルのピースが埋まったような、そんな感覚に感動したことを覚えています。
3.サンタ クルス(県都)
石畳が整備されており、船で立ち寄った際には、港近くに町が広がっていて、買い物などに町歩きを楽しめるところです。
2月に行われるカーニバルは国際的にも有名で、3週間ほど行われます。大きな電飾で彩られた山車に、リオのカーニバルを彷彿とさせるパレードが行われ、カーニバルの「女王」を選出するのが、最大の楽しみです。
町中にあるヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・コンセプション教会には、この16世紀に建てられた教会で、この町が「サンタ クルス」と呼ばれる由縁になった木の十字架があります。
意外とビルも建ち並び、都会の雰囲気があります。小さな島ながら、非常に活気もあり、賑わっています。大きな港もあり、大型の客船が年間通して寄港するところになります。
「大西洋のハワイ」カナリア諸島・テネリフェ島の見所3選のまとめ
上記以外にも、南側には一大リゾートが広がっており、ビーチ、高級ホテル、ショッピングモール、カジノがあり、非常に賑わっています。
北側には、オルカとイルカのショー、ペンギン園もあるロロパークという動物園があります。固有種の多いカナリア諸島ならではの植物園も、興味のある方にとっては見逃せないスポットでしょう。緑多い自然の中、黒砂のビーチ沿いに遊歩道を散歩するだけでも気分良く過ごせます。
魅力がギュッと詰まっていて、気候が良く、植物をはじめて自然が豊富。表舞台ではなくとも、歴史的にも非常に重要な拠点となっていた島です。少し遠いのですが、ぜひ一度足を運んで肌で感じてみてください。
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