ジャワ島にある謎だらけの世界遺産ボロブドゥール情報4選
ボロブドゥール遺跡は、インドネシアのジャワ島中部にある大規模な仏教遺跡で、世界最大級の石造の仏教寺院であり、ユネスコの世界遺産に登録されています。東南アジアの遺跡は謎に満ちていて解明されていないところが多いのですが、特にこのボロブドゥール遺跡群は最も謎だと言われています。
それではこの謎めいたボロブドゥール遺跡についてご案内したいと思います。
1.ボロブドゥール遺跡|BOROBUDOUR
19世紀のはじめにイギリス人によって発見されるまでジャワ島の密林に千年以上もの間埋もれていたというボロブドゥール遺跡群にある「ボロブドゥール寺院」は、8世紀に栄えたシャイレンドラ王朝によって建てられた世界最大級の石造仏教遺跡です。発見当時は、土中に埋められ熱帯の木々が生い茂っていたそうです。
ビザ&パスポート
インド、バングラディシュ、モルディブ諸島以外の国から入国する全ての旅行者は観光ビザが必要になります。観光ビザは、旅行会社経由で取得。パスポートはブータン出国時に6か月以上の有効な残存期間が必要ですのでご注意ください。
密林に埋もれていた謎の遺跡
この寺院については、様々な説があるそうですが、誰が何の目的で建てたのか、名前の由来など、未だ解明されず、多くの謎に包まれています。仏教遺跡であることはわかっているのですが、寺院なのか王の墓なのかさえもわかっていないというのがこの遺跡を神秘的なものにしているのかもしれません。遠いいにしえのロマンを感じさせる遺跡がジャワ島のジャングルに現存しているというのも不思議な魅力です。
構造
仏教寺院としては大変珍しいピラミッド型をしていて、約50メートルの天然の丘に盛土と石を積み上げられて造られています。遺跡の大きさは、高さ33メートル、一辺が120メートルの正方形の基壇1層の上に5層の方形と3層の円形の壇が積んであるとても高度な石造りの建造物。内部は空間となっていて何もありませんので、外側から見学する形です。
各層の回廊には美しいレリーフが施されていて、これを見ながら上へと登って行きます。レリーフの題材は、釈迦の物語に基づくもので、これを見ながら天上界へ登っていくと悟りの道が開かれると言われています。
ストゥーパ
ストゥーパというのは、釈迦の遺骨や遺物などを収めた建造物のこと。遺跡の上部にストゥーパと呼ばれる円錐形の塔が林立しており、内部には仏像がまつられています。何か所か仏像が姿をあらわしているストゥーパがあり、仏像に触ると幸せになれるという言い伝えがあります。
中央に位置する特大のストゥーパは空洞になっていて、王の遺骨が入っていたとか、あえて空洞にして「空」の思想を強調しているなど諸説があります。
ガルーダ
ガルーダ・インドネシア航空のロゴに使用されている鳥や遺跡でよくみられる石の彫刻もこの鳥をかたどっています。この鳥は、ガルーダと呼ばれ、インド神話に登場する炎のように光り輝き熱を発する神鳥。インド神話において、人々に恐れられていたヘビや竜の類を退治する聖鳥として崇拝されてきました。単に鷲の姿で描かれたり、人間に羽が生えた姿で描かれたりもしますが、基本的には人間の胴体と鷲の頭部、翼、爪を持つ姿で、翼は赤く全身は黄金色に輝く巨大な鳥として描かれています。
絶景のサンライズ
2012年のアメリカのCNNの「死ぬまでに見たい27の絶景」で、見事1位に選ばれたボロブドゥールのサンライズ。欧米人にとっては、アジアは非常にエキゾチックな魅力あふれるところですが、仏教寺院は特に魅力的なようです。仏教国である日本人にとってもこの遺跡は非常に特殊で神秘的なところ。ぜひ世界一といえるサンライズの絶景を見に行ってみたいです。
頂上部からは、周辺の樹海や山々を見渡すことができて、徐々に顔を表す太陽とまわりのシルエットが見事にマッチし、なんともいえない幻想的なサンライズがご覧いただけます。
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2.日本からの行き方
インドネシアのジャカルタからジャワ島のボロブドゥール遺跡のある町ジョグジャカルタまでは562キロ。車だと約10時間近くかかります。
短期間に効率よくまわる方法はなんといっても旅行会社の主催するツアーで行くのが一番です。ただ、一人旅の冒険をしたいという場合は、中東やアフリカなどの危険地域に比べれば、東南アジアの中では治安のいい場所。インドネシアは個人旅行のしやすい場所といえます。ただしやはりある程度語学力がないと色々な場面で厳しいかもしれませんね。
また、バリ島でのんびり過ごしたあとにバスでジャカルタからジョグジャカルタへ入る方法もいいですね。
日本からジョグジャカルタまで
さて、ボロブドゥール遺跡観光の表玄関ジョグジャカルタまでは、乗り継いで行くしかないのですが、マレーシアのクアラルンプールで1泊する方法でもよいと思います。時期や航空会社によりフライトスケジュールも変わりますので、エアアジアなど安く行ける航空会社を探して他の都市からのんびり向かってもいいかもしれません。
ジョグジャカルタからボロブドール遺跡まで
ジョグジャカルタからボロブドール遺跡までは42キロ。市内から市バスで行くことができます。時間や料金など詳細は現地についてから最新情報を確認してください。なお、ボロブドールのバスターミナル内にも食堂はありますが、ボロブドール遺跡から少し離れた町の中の食堂の方が安め。
さて、バスで到着した場所から遺跡までは徒歩10分ですが、自転車タクシーや馬車もあります。なお馬車は1台の料金になりますので人数が多ければ割安です。1台5~6人まで乗ることができます。
3.ジョグジャカルタ
ボロブドール遺跡観光の拠点となるジョグジャカルタは、ジャワ王朝の名残が色濃く残る非常に風情のある古都です。
インドネシア独立戦争の時、1945~1949年までの間、ジョグジャカルタはインドネシアの臨時首都でした。現在は、インドネシアのジョグジャカルタ特別州の州都となっています。ぜひ滞在して、ゆっくり遺跡をみて神聖な空気を満喫したら、ジョグジャカルタの町で美味しい地元のインドネシア料理を食べたりショッピングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
また、伝統的なジャワ美術の中心地となっており、パティック(伝統的なプリント生地)、ラーマヤーナバレエ、ドラマ、音楽などの文化があることでも有名。
外資系の高級ホテルが立ち並ぶ観光都市と、ガジャマダ大学を中心とし、多くの私立大学を有する教育学研都市。しかし、そんな表の顔とは別に、インドネシア中で最低労働賃金が設定されており、アジア屈指の人口密度と貧困率の高さから他の島や都市部、または海外への出稼ぎ労働者が非常に多い町です。
4.プランバナン寺院群
ジョグジャカルタ郊外にあるプランバナン寺院群は、ボロブドゥール遺跡群とともに世界遺産に登録されています。寺院群のうち中心的存在なのがプラバナン寺院で、古マタラム王国の王により建立されたと言われています。プラナバン寺院群は、ヒンドゥー教遺跡としてはインドネシア最大級。こちらもぜひ見学に行ってみたいところです。
ジャワ島にある謎だらけの世界遺産ボロブドゥール情報4選のまとめ
それにしても、ミステリアスな遺跡。ジョグジャカルタに宿泊してゆっくりと見学をしたいところです。専属ガイドの説明を聞けば聞くほど謎めいた遺跡に惹きこまれていくことでしょう。ぜひとも次は、世界遺産の謎のジャワ遺跡の旅はいかがでしょうか。
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【担当:コロンナ由美】
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