近年、日本人の受賞ラッシュが続くノーベル賞。今年も生理学・医学賞に大村智・北里大学特別栄誉教授、物理学賞に梶田隆章・東京大学宇宙線研究所所長が選出され、日本中が沸いたのは記憶に新しいところだと思います。毎年12月6日からの1週間は「ノーベルウィーク」と呼ばれ、スウェーデンの首都ストックホルム市内では様々な祝賀行事が行われており、アルフレッド・ノーベルの命日である12月10日には授賞式が開かれます。

そんなノーベルウィークの期間中、受賞者とその家族全員が宿泊しているのが、ストックホルム宮殿を対岸に臨む海沿いの一等地に建つ5つ星高級ホテル「グランド・ホテル・ストックホルム（Grand Hotel Stockholm）」です。1901年に第1回ノーベル賞が授与されて以来、受賞者の定宿となっており、文学賞受賞者はノーベルと家族の肖像画などが飾られるホテル最上階の「Nobel Suite」に、他の受賞者は王宮を眺望するホテル正面側の部屋に宿泊するのが慣例とされています。また、現在ストックホルム市庁舎で開催されている授賞式と公式祝賀晩餐会も、1930年まではグランド・ホテルにある「鏡の間（The Hall of Mirrors）」で行なわれていたという歴史があります。

ホテル内にあるレストランはストックホルムでも大変有名で、日本のバイキングの原型と言われる北欧の伝統料理スモーガスボードが楽しめる「ベランダ（The Veranda）」や、ミシュラン2つ星のレストラン「マティアス・ダールグレーン（Mathias Dahlgren)」は、宿泊者でなくても利用する価値ありです。
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【担当：TAKU】

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