新・世界七不思議!栄光を極めたメキシコ&ペルーの遺跡2選
スイスに本拠を置く「新世界七不思議財団」(New7Wonders Foundation)によって、世界中からの投票で決められた物件の中から、メキシコとペルーの遺跡をご紹介したいと思います。
1.チチェンツァのピラミッド(メキシコ)|Chiche’n Itza’
世界文化遺産に登録されているマヤ文明の古代都市遺跡で、ユカタン半島のメリダの東に位置し総面積は約1.5平方マイル。チチェンツァの遺跡で最も保存状態がよく際立っているのが階段ピラミッド。最上部は「ククルカンの神殿」と呼ばれています。ククルカンとは「羽の生えたヘビ」の意味で、メキシコの重要な神がマヤの地に遊びに来て呼び名を変えたと言われています。神殿の隣には像といけにえ台座があり、いけにえとなった人間の心臓が捧げられたそうです。心臓は再び活力を与えると信じられており、西の地下世界に沈んだ太陽が再び東の天界へよみがえると考えられていたためです。
マヤ文明の遺跡はあちこちにありながら、しかしその多くは謎に包まれたまま。古代文明ほど古くはないのに、遺跡の保存状態の悪さと資料もなく調査も進まないことから全解明はいつになることかも謎です。保存状態の悪さには、ひとつには気候の問題が挙げられますが、ユカタン半島はかなり湿度が高いので、それも原因のひとつかもしれません。かなり蒸し暑いので、遺跡観光の際は、傘や帽子、サングラスは必需品。水分補給も忘れずに!歩きやすい履きなれたスニーカーも大事。
世界的リゾート地カンクン|Cancu’n
カンクンといえば、美しい海のリゾート地のイメージが強いのですが、実は遺跡もあるので、リゾートと遺跡のセットで訪れる人も多くいます。マヤ語で「カン」はヘビ、「クン」は巣、つまり「ヘビの巣」の意味。だからと言ってヘビがたくさんいるわけではないのでご安心を!ユカタン半島の先端に位置するカンクンは1970年代にリゾート開発され、年間で300万人もの観光客やセレブが訪れる世界的にも知名度の高い高級リゾート地となりました。
サンゴ礁のまわりには、100軒を超えるホテルや豪華な別荘などがありますが、メキシコ政府が開発規制をしているため、海水がとても透き通っていてキレイ。ゴルフ場も多く、また大型クルーズ船の拠点ともなっております。
トゥルム遺跡|Tulu’um
トゥルム遺跡は、ジャングルで暮らし続けてきたマヤ人が最後に辿りついた場所と言われています。美しいコバルトブルーの海のそばにあり、青いカリブ海と古代遺跡がマッチした風景は何時間見ていても飽きることがないように感じます。トゥルム遺跡の見どころは、断崖の上に建つ「エルカスティージョ」、隣接する「フレスコ画の神殿」など。1時間くらいで観てまわれる広さです。遺跡の下のビーチでは泳ぐことも出来るので、遺跡を眺めながらの水泳なんていかがですか。この場所ならではの贅沢な過ごし方ですね。カンクンの町から一般のバスで片道3時間くらいかかるので、オプショナルツアーを利用した方が便利かと思います。
ウシュマル遺跡|Uxmal
メリダの南方78㎞の地点にあるマヤ文明の遺跡。ウシュマルという名前は、コロンブス到着以前の古いマヤ語であると考えられており、三度に渡って建てられた町」という意味だそうです。マヤの年代記によれば、6世紀にウシュマルという町が登場し、シウ家というマヤの一族によって大きく発展したといいます。
魔法使いのピラミッド
現在みられる遺跡は、シウ家が支配した時代のものらしく、最も人気のある建造物は「魔法使いのピラミッド」。楕円形の基部に丸みのある形が特徴。
このピラミッドには、マヤの魔女が温めて孵化した卵から生まれた小人がマヤの王の挑戦を受けて、一夜のうちに町を作り出したという伝説があります。「魔法使いのピラミッド」と呼ばれるのはそのため。
ウシュマル遺跡の周囲のジャングルにもまだまだ遺跡が埋もれているようですが、発掘調査は進まず、ところどころに遺跡の一部が放置されているところもあります。世界遺産に登録されたことから観光客が増えているウシュマル遺跡。メキシコ政府の今後に期待したいものです。
魅惑的な銀の町タスコ|Taxco de Alarco’n
タスコの正式名称は、タスコ・デ・アラルコン。ナワトル語で「野球の試合の場所」を意味する「Tlachco」という言葉が由来です。よくペルーのクスコと間違えられますが、ここはメキシコのタスコ。
丘や斜面に造られた白い家並みが美しいこの町は、銀の産出で有名。特産の「銀」で作った美しいイヤリングやネックレス、ブレスレット、指輪など、その他の宝飾品はお土産としても最適。もちろん自分用にまず素敵な一品を探してみてはいかがでしょうか。
買物の際の注意点
まともなショップで値切るなら現金で。が原則です。クレジットカードを使用できるお店が多いのですが、カードの場合はお店がカード会社へ手数料を支払わなければいけないので、ディスカウントはしてくれません。買う予定があるならば、あらかじめ現地通貨を準備しておいた方がよいでしょう。
とにかく、美しいこの町タスコは、夜の落ち着いたイルミネーションもロマンチックです。ぜひともお勧めしたい町。
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2.マチュピチュ(ペルー)|Machu Picchu
アンデス山麓の尾根にある15世紀のインカ帝国の遺跡。当時、インカ帝国の首都はクスコで、マチュピチュからさらに1,000mも高い場所にその首都がありました。
クスコは3,400m、マチュピチュでも標高2,430m。観光するにはかなりの体力が必要ですから、金銭的かつ日程的にも無理をしたとしても若いうちに遠くの国へ行くことをお勧めいたします。もちろん健康に自信があれば年齢問わずいくつになっても来訪できますのでご安心を。
さてこの謎めいたマチュピチュの遺跡、アンデス文明は文字を持たないため、何が目的で造られたのかも明確に解明されていません。
アメリカの探検家「ハイラム・ビンガム」は、古いインカ時代の道路を探検していた頃に偶然山の上にこの遺跡を発見し、著書「失われたインカの都市」はベストセラ―になりました。
また最新の研究結果からは、マチュピチュを建設したのは15世紀のインカ帝国で絶大な力を持っていた皇帝であり、そしてその皇帝によって太陽が町を作り、太陽に祈りを捧げる儀礼の場であったと考えられるようになりました。インカ帝国が神聖な場所に特別に築いた宗教都市、それがマチュピチュだったようです。
ジャガイモ&トウモロコシ
ジャガイモは、原住民インディオにとってトウモロコシと並ぶ重要な食材で、紀元前7000年前から存在していたようです。種類は、品種改良も含め、全部で40~50種類あると言われております。ジャガイモもトウモロコシも日本で見られない珍しい品種がたくさんあって、その豊富さに驚きます。
ワカモーレ|Guacamole
フレッシュなアボガドに、刻んだトマトやタマネギ、ニンニク、チリペッパーなどのスパイスと全部を混ぜおろしたもので、トルティーというトウモロコシの粉で作ったチップスをあわせて食べます。
エンチラーダ|enchilada
トウモロコシの粉で作った柔らかいトルティーヤを巻いて、具材を詰めて唐辛子のソースをかけたもの。具材は、肉、野菜、魚貝、チーズ、豆、ジャガイモなどバリエーションも様々。
新・世界七不思議!栄光を極めたメキシコ&ペルーの遺跡2選のまとめ
そこを訪れた人しか感じることの出来ない感動。それが旅の醍醐味でしょう。過去に栄光を極めた中南米の町々も、今では大半が治安の悪い貧困なところ。世界に名だたる高級リゾート地カンクンでさえも、ダウンタウンをはじめとして高級なセレブエリアとは一歩違う世界が広がっているのです。
中南米の旅は、世界観が変わるとよく言われますが、そんな貧困層の人々がいる現実も理解した上で安全面に気をつけながら楽しんでいただきたいと思います。日本の常識は非常識、という場面がたくさんあるのです。貧困な国々であっても、人々には明るい笑顔がある。それがラテン系の素晴らしさだと思います。
お金では買えない豊かな気持ちを感じてもらえる遺跡の旅、「新・世界七不思議」からふたつの遺跡をご紹介いたしました。どうそ、あなたにとって素敵な感動の旅になりますように!
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【担当:コロンナ由美】
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