スペイン・バレンシア州のブニョールという街で、8月最後の水曜日に行われる収穫を祝う祭「ラ・トマティーナ」。人口1万人ほどの小さな街に、祭の期間中は倍以上の人々が集まります。

お祭りの最初は、石鹸が塗られて滑りやすくなった木の棒の先端に付けた生ハムを取り合う競争から。木の棒によじ登ろうとする人々を、周囲から放水をして邪魔します。ハムが見事取られた後は、いよいよトマト祭の本番です。役場の号砲を合図に、トマトを満載にした何台ものトラックがプエブロ広場にやって来て、荷台からトマトが投げられます。祭の参加者たちは、それを手に取り互いにぶつけ合います。

トマトが減ってくると随時追加投入されて、広場はまるでトマトのプールのように一面真っ赤になります。
使われるトマトは100t以上。1時間後、再び役場の号砲を合図にトマトの投げ合いは終了。頭からつま先まで真っ赤になった参加者達は、市の職員や周りの民家の人がかけてくれるホースの水でトマトを洗い流します。

陽気なスペインらしい豪快で楽しいお祭りです。宗教的なものではないので、外部からの参加者も大歓迎されます。日本の旅行会社が日本語ガイド付の現地オプショナルツアーを用意した所、即完売したそうです。
夏の終わりを飾る、ちょっと変わったお祭です。参加される方は、ゴーグルをお忘れなく。
⇒スペインのホテル情報をagodaでチェック（宿泊料金・レビュー・空室検索）

【担当：sari】

 動画の基本情報