マレーシア・伝説の島ランカウイで巡るパワースポット6選
ランカウイ島 (Pulau Langkawi)は、マレー半島北西、タイとの国境に近いあたりに浮かぶ自然の残る美しい島です。マレーシアのケダ州に属しており、本島のほか周辺に100ともいわれる島々があります。ランカウイのランはマレー語で鷲、カウイは大理石という意味で、大理石は特産品として知られています。
ランカウイ島は1978年自由貿易地帯に指定され、また1981年から2003年まで長期政権を執った第4代マレーシア首相マハティール・ビン・モハマド(Mahathir bin Mohamad)氏がケダ州出身で、「ランカウイ島を第二のペナン島に」と観光開発が進められ、欧米からも観光客が訪れるリゾート地となりました。
このランカウイ島、伝説の島と呼ばれており、様々な不思議な言い伝えの残るパワースポットの島でもあります。今回は伝説の島ランカウイで見つけたパワースポットをご紹介しましょう。
- 1.子宝に恵まれるダヤン・ブンティン湖(Dayang Bunting)
- 2.妖精が舞い降りる七段の滝テラガトゥジュ(Telaga Tujuh)
- 3.アイル・ハンガッ・ビレッジ(Air Hangat Village)
- 4.焼き米伝説パダン・マシラット(Padang Matsirat)
- 5.山になった巨人・グヌンラヤ(Gunung Raya)
- 6.悲劇の王女マスリの墓(Makam Mahsuri)
- マレーシア・伝説の島ランカウイで巡るパワースポット6選のまとめ
1.子宝に恵まれるダヤン・ブンティン湖(Dayang Bunting)
昔、ランカウイ島の王子が美しい娘と恋に落ちました。その娘はダヤン・ブンティン湖の水を飲んだところ、妊娠して男の子を生みました。しかし、王子の父親である王様が二人の仲を引き裂き、二人は離れ離れになってしまいました。王子は娘に会いたくて、船で娘のいる離島を訪れますが、嵐がやってきて生まれた子どもは湖に落ちて白いワニに変わり、娘は岩に、そして王子の乗った船は島に変わってしまいました。
この悲恋の残る島ダヤン・ブンティン島(Pulau Dayang Bunting)はランカウイ島のすぐ南にある島で、ちょうど妊婦さんが横たわったような形をしています。生まれた子どもが白いワニになったというダヤン・ブンティン湖は、周りを森に囲まれた深い緑色の淡水湖です。
この湖で水浴びした(または飲んだ)既婚女性は妊娠するという言い伝えがあり、19年子宝に恵まれなかった女性が子どもを授かったなどと言われています。
実は筆者の知人(日本人)にも、なかなか子どもに恵まれず諦めかけていた頃、夫婦でランカウイ島を訪れ、この湖で泳いですぐに子どもを授かったという人がいます。おそらくはランカウイ島の自然の中でリラックスしたからと推測されるのですが、本人達はダヤン・ブンティン湖のおかげと信じています。
湖は淡水湖でかなり深いです。泳ぐ場合は、ライフジャケットを借りることをお勧めします。島へは、ツアーのオプショナルやホテルで申し込めるアイランドホッピングで行くことができます。
2.妖精が舞い降りる七段の滝テラガトゥジュ(Telaga Tujuh)
ランカウイ島の西部、ランカウイケーブルカーのあるマットチンチャン山の山腹にある七段の滝は、滝のそれぞれの段に妖精たちが舞い降りてきて水浴びをしたと伝えられています。妖精は太古からいる大自然の精霊で不思議な力を持っていると信じられており、この滝も妖精たちの力で病気を治す効果があると信じられています。
この滝へはトレッキングで訪れることもでき、地元のファミリーや若者で賑わっています。ケーブルカーからも見下ろすことができます。
3.アイル・ハンガッ・ビレッジ(Air Hangat Village)
昔、2人の大金持ちがそれぞれの子どもを結婚させようと計画しました。しかし、片方の息子が裏切ったため両家の間に諍いが起き、壷を投げ合うけんかになりました。その時に割れた壷から温泉が湧き出て、アイル・ハンガッ(マレー語で熱い水という意味)という地名がついたそうです。
アイル・ハンガッツ・ビレッジは温泉施設ですが、日本の温泉のようなものではなく、足湯を愉しむ施設になっています。フットマッサージなども楽しめます。
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4.焼き米伝説パダン・マシラット(Padang Matsirat)
昔、隣国シャム(今のタイ)の軍隊がランカウイ島に攻めて来た時に、村人達が敵に食料を奪われるよりはと大切に作った米を焼き払ったそうで、今でもこの土地からは黒く焼け焦げたお米が見つかるといいます。今、その場所は公園になり、見つかった焼け焦げたお米を展示する記念碑もあります。
またこの地には古い墓があり、言い伝えでは昔シンガポールで無実の罪で処刑された商人が、公平で正しい行いをするランカウイ島の人々に無実を訴えてその死後現れた墓だと言われているそうです。
5.山になった巨人・グヌンラヤ(Gunung Raya)
二人の巨人が昔、口論をはじめ諍いが止まらなくなりました。あまりに激しい諍いなので、神様が怒ってしまい、罰としてそれぞれを大きな山に変えてしまいました。山にはそれぞれの巨人の名前がつけられ、一番高い山のラヤ山と、2番目に高い山のマットチンチャン山となりました。
マットチンチャン山にはケーブルカーで、またラヤ山には車で登れます。
ラヤ山の頂上までの山道では、さまざまな野鳥に出会え、運が良ければオオサイチョウが大空を羽ばたく姿を見ることもあります。山頂にはホテルと展望台があり、晴れた日には遠くタイの島々も見ることができます。
ホテルのカフェテラスでお茶を飲みゆったり過ごしていると、山のパワーが体の隅々まで行きわたるような気がします。
6.悲劇の王女マスリの墓(Makam Mahsuri)
その昔、マスリという名の美しい女性がいました。マスリは王様の息子に見初められて結婚をしましたが、夫が戦争で長いこと留守にしてしまいました。すると、マスリの美しさや優しさを妬んだマスリの義母(王様の妻)が、マスリは夫が留守の間不貞を働いていると噂を流し、それを聞いた王様によってマスリは処刑されてしまいました。マスリは自らの身の潔白を訴え、彼女が流した血は潔白を証明する白い血だったと言われています。死の間際、マスリはこの島を7代に渡って呪うと言い残したそうです。
マスリの墓は、マスリの悲劇や当時のマレーの人々の暮らしを紹介する記念館「コタ・マスリ」にあります。マスリの墓のそばには、顔を洗うと10歳若返るといわれる不思議な井戸水もあります。
マレーシア・伝説の島ランカウイで巡るパワースポット6選のまとめ
島一番の繁華街クアタウンの人気観光スポット、巨大鷲像のあるイーグルスクエア。ここから徒歩1分の所に、ランカウイ伝説公園 (Lagenda Langkawi)があります。この公園では、島に伝わる伝説の数々がオブジェとなって紹介されています。入場無料ですので、時間があったらぜひ寄ってみてください。
少し前まで、ランカウイ島では人々は病院ではなく、祈祷師のところへ行き薬草を煎じて治療をしてもらっていたそうです。伝説の島ランカウイらしいお話ですよね。
第二のペナン島を目指し、マレーシア政府が力を入れて開発しても、どこかのんびり素朴さが残るランカウイ島。ペナン島とはちょっと違います・・。
実はこれも、「マスリの呪いのせい」と島の人々は信じているそうです。そして、「もうすぐマスリの呪いが終わるので、これからはきっと違うよ」と話しています。暢気で憎めない人たちです。
ぜひ伝説の島ランカウイで、パワースポットを巡ってみてください。
あなたも不思議な体験をするかもしれません。
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【担当:sari】
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