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イタリアで賃貸アパートを探す時に絶対知っておきたいこと5選

イタリアで賃貸アパートを探す時に絶対知っておきたいこと5選
一言にイタリアと言ってもいろいろ。大都市から小都市、どこに行っても地元意識が強いイタリアでアパート探しをするのは大変ですが、日本とは異なる住宅事情が体験できることは楽しいですね。
今回は北イタリア最大の都市ミラノの住宅事情を中心に、イタリアで賃貸アパートを探す時に役立つかもしれない5つのことを紹介したいと思います。

1.イタリア賃貸事情

イタリアで賃貸アパートを探す時に絶対知っておきたいこと5選・イタリア賃貸事情

アパートの特徴

イタリアの賃貸アパートの特徴はなんといっても建物が古いこと(歴史があるとも言いますが)。築20〜30年は当たり前、中には築200〜300年以上、部屋の天井にフレスコ画が残されていて部屋にいるだけで博物館気分、賃貸アパートが文化財だった!なんてこともあります。

ミラノの家賃相場と光熱費

ミラノの家賃相場は東京と同じくらいか、やや高め。
一般的なワンルームで月600ユーロ前後からです。光熱費は家の契約によって異なりますが、全て自分で払う場合、平均すると月に約100ユーロ程。請求は2、3ヶ月に一回、基本的に使用量の予測請求が来ます。日本のように毎月使用量を計りに来ないのがイタリア。(自分で使った分を連絡すれば申告通りの請求が来ますが、基本的に前年の使用量に基づいて請求されます。)
光熱費が家賃に含まれていない場合、注意すべきは冬の暖房費。油断していると春に来た請求金額が800ユーロを超えていた!なんてことも。

家具付き物件

アパートに家具が付いている物件が多くあり、中にはすべての家電、家具が揃っていてそのまま生活が始められるものもあります。ちょっとした家具のセレクトがイタリア的だったりして、家具量販店で買い揃えるのにくらべて、とても雰囲気のある家に住めるかもしれません。

ルームシェアの存在

2014年のイタリア人の平均月収は約1700ユーロですが、20代から30代には月収が手取りで1000ユーロに満たない人も多くいるのが現状です。そんな若者がミラノで一人暮らしをするのは難しいので、イタリア人でもルームシェアをする人が少なくありません。
一つの家に2〜3人で住むのが一般的で、一人分の平均家賃は一人300ユーロ前後から(光熱費別)。個人の部屋があり、キッチンやバスルームなどは共有というところが多いようです。
生活費を節約するにはルームシェアがおすすめです。

2.地域、アパート選び

イタリアで賃貸アパートを探す時に絶対知っておきたいこと5選・地域、アパート選び

治安

アパートの探し方は、不動産屋に直接出向く、地域新聞や地域無料紙などの賃貸情報をチェックする、インターネットで検索する、つてを頼る、などですが、気をつけたいのはアパートのある地域。場所によっては治安が悪い場合もあるので、事前に情報を集めるのは重要です。
土地勘がまだない場合は、学校や知り合いに聞いてみる。また、実際にアパートの近くに行ってみると、だいたいの雰囲気はわかります。

便利が良いか

アパートの近所にスーパーやバール(カフェ)、パン屋などが近くにあると何かと便利です。

⇒イタリアのホテル情報をagodaでチェック(宿泊料金・レビュー・空室検索)

3.アパート内見時に注意すること

イタリアで賃貸アパートを探す時に絶対知っておきたいこと5選・アパート内見時に注意すること

外扉が常に閉まっているか

通常イタリアのアパートは外の通りに面した扉が一つあり、中に入ると中庭か廊下。そこから各家の玄関に繋がるようになっています。外扉が故障していたり、常に開いていたりすると、誰でも自由に出入り出来るので防犯性が低く、アパートの中でも自転車などが盗まれる場合があります。

アパートの住人の確認

アパートの中に泥棒が住んでいたら大変。不動産屋にどんな人が住んでいるのか確認するか、アパート内の様子をしっかり観察します。管理されているアパートは基本的にきれいで、家具が外に放置され朽ちていたり、ゴミで汚れたりはしていません。

ドア、窓の状態の確認

イタリアのアパートの築年数はご存知の通り、アパート毎に何かしら問題があることがほとんどです。
ドアが付いていても立て付けが悪く全部閉まらないor開かない。ドアが古くすきま風が入ってくる。窓が何十年も前の1重ガラスであまり窓の意味が無いなど、窓のグレードによって暖房費が大きく変わってくるので重要ポイントです。

水回りのトラブル

トイレの水が止まらない、流す時にもの凄い音がする(タンクの故障)、水漏れがしているか等チェックします。壊れている場合は入居前に修理の依頼と確認をします。

カビの有無

意外と多いのがカビ被害です。原因は冬の湿気と寒さ。暖房を付けていても窓付近の壁に生えるカビはしぶとい。また、雨漏りがよくあるので、最上階に住む場合は天井をよく見て、雨漏りの形跡がないか確認します。

あまりにも朽ちた家には住まない

最初に許容できる範囲を決めておきます。安さを求めすぎて部屋の天井が落ちてきた、という話は知り合いだけで3件あります。

4.契約書(最重要)

最も重要な契約書

サインをする前に必ず内容を良く読んで確認してください。サインを急かすようなら怪しいです。信用出来るイタリア人と共に契約の場に行くのがベストですが、そうでない場合は人づてで信用出来る不動産屋や大家を紹介してもらうのが良いです。
契約書に書いてあるのは、貸し主・借り主の個人情報、借りる家の住所、広さ、家賃、契約期間、契約期間中の家賃値上げの有無と割合、退居時の告知時期などです。

サインをするという意味

サインの効力はとても大きいので注意。どんなに自分に不利になるような契約でも、サインをしてしまっていると取り返しがつきません。
また不動産屋を通さずに大家と直接契約することで、不動産屋を挟んだときの手数料を浮かせたりすることもありますが、おすすめはしません。何かトラブルが起こったときに、節約した手数料以上の出費が待っているかもしれないからです。
確実に信用出来る人や信用出来る人からの紹介以外の場合は、少し割高だと感じても評判の良い不動産屋を通して契約するほうが確実です。
(実際に不動産屋を通さず契約して、家賃の頻繁な値上げ、度重なる不当な修理料金などの請求などにあい、退居を決めたといったケースも。そういう大家の場合当然敷金は帰ってこず、さらには家賃が払い足りない、備え付けの家具が無くなったなどと言いがかりをつけられ大変な目に合うことなります。)

5.引っ越しの仕方、その他

引越し業者

引越し業者は存在しますが、日本のようなサービスは期待しないほうが無難です。一人暮らしの場合はレンタカーを借りて知り合いに協力してもらい引越しするもの手です。

ゴミ税

引越しの手続きはほとんど日本と一緒ですが、異なるのはゴミ税の支払い登録。住んでいる人数、家の広さによって請求金額が変わります。登録をし忘れていると後で罰金請求が来るので忘れずにしてください。

敷金が戻ってくる方法

引っ越し時、後にすぐ入る人がいる場合は原状復帰なしで敷金が帰ってくる可能性があります。大家、自分、次の借り主がそれぞれ同意すれば、自分には敷金が返還され、次の借り主は敷金無しで入居できます。また自分が次の借り主の場合は、同じことを繰り返すか自分で原状回復をすればOKです。
原状回復は、壁の穴をパテで塞ぎ白く色を塗り直すくらいで大丈夫なところがほとんどです。

イタリアで賃貸アパートを探す時に絶対知っておきたいこと5選のまとめ

イタリアでは、日本人は家をきれいに使い家賃の遅延もなく、まわりに迷惑をかけないという認識があるので、日本人を優先的に入れたいという大家も多いです。日本人経由で良い家が見つかることもあるので、現地日本人の知り合いと連絡を取り合うのも良いです。
引越しにまつわる大変なことを乗り越えて行くたび、イタリアの色々な面を見ることになると思いますが、大切なのは「郷に入れば郷に従え」。引越しに関する良いことも悪いこともいつかは話のタネになるので、どんなことでも楽しみながらやって行きたいですね。
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【担当:sara.t】

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