初めてポルトガル旅行に行く人にオススメ!小さな田舎町5撰
1.オビドス
城郭都市・オビドスは、ポルトガルの中でも特別な町です。
1228年、ポルトガル建国の王・デニス王が、イザベラ王妃が気に入ったので、この町ごとプレゼントしたのです。そこから19世紀まで代々ポルトガル王妃の直轄地だったのです。
城壁に囲まれており、門をくぐって半分ほど城壁を歩き(塀や柵がないのでお気をつけて)、奥に見えるお城を目指します。
白い壁とオレンジ色の屋根の町並みがとても美しく、まるで中世にタイムスリップしたかのよう。王妃が愛でた町並みをいろいろな角度から楽しんでください。素焼きのオリーブを入れる器や、ポストカードを売る小さなお店に立ち寄り、旅の想い出に小物を仕入れるのもいいかもしれません。
オビドス名物の甘いサクランボのリキュール「ジンジャ」を可愛らしいチョコレートのカップに入れてもらって、味わってみてください。
2.ナザレ
ナザレは、大西洋に臨む漁師町です。
海岸沿いには、とりたてのイワシが並んでいたり、女性が井戸端会議をしながら軒先でレースを編んでいたり、旧市街にはあちこちに洗濯物が風になびいています。
ナザレはポルトガルの中でも独自の文化を残している町なのですが、町を歩いている時に、女性の服装が特徴的なことに気付きます。スカートを何枚も重ね着しているのです。
もともとは、7枚のスカートを重ね着する文化が根付いており、現在は日曜日の教会に行く時や、結婚式などのおめでたい席に着ることが多いそうです。
さすがは漁師の町、スカートの装飾はレースがほどこされています。そして、カラフルなスカートを履く女性が多い中、黒いスカートを重ねている少しお歳を重ねた方も見受けられました。どうやら聞くところによると、こちらは未亡人なのだとか。
私にとってナザレはとても想い出深く、初めて大西洋に触った場所、なのです。大学1年生の頃に初めてポルトガルを訪れ、ナザレに立ち寄った時、少し波が高かったにも関わらず、気にせずに波打ち際に寄って行き、パチャパチャッと大西洋に触れました。その次の瞬間、大きな波が来て必死に岸に向かって走りましたが、結局は触るにとどまらず、バックパックを背負ったまま、全身に大西洋を浴びることになりました…(苦笑)。
最近、大波のサーフィン記録を樹立したとのことで、海沿いは気を付けてください。
また、シティオ地区と呼ばれる、ケーブルカーを上った地区から見る海岸線の景色は、カラフルなパラソルが立ち並び、本当に美しく、一見の価値ありです。
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3.アルガルヴェ地方(ラゴス~サン ヴィセンテ岬)
アルガルヴェ地方は、1月終わり頃~2月中旬にかけて、杏の花がきれいに咲き誇り、車窓からの景色も文字通り華やぎます。
ポルトガルの西南端、つまりユーラシア大陸の果ての果てに位置するサン ヴィセンテ岬周辺がオススメです。サン ヴィセンテは、古くから夕陽が音を立てて沈む場所として、訪れる人々に特別な印象をもたらしたと言われています。岬はいつも強風でここから出航するのは、非常に勇気と技術が必要だったのではないかと思います。赤い屋根の可愛らしい灯台があるばかりで、他には何もないのですが、大陸の果てまで辿り着いたことを感じていただける場所です。
また、ほど近くにはエンリケ航海王子が「王子の村」という造船所と天体観測所と併せて地図製作術、航海術を学べる学校を作ったと言われており、その跡を見て回ることができます。
ラゴスの町に戻るまでには、海岸線を通ると、岸近くに奇岩が並ぶ様子が見られる。何とも言えない海の色と奇岩、奥には海辺のラゴスという町が見え、非常に美しい景色です。
4.マデイラ島(フンシャル周辺中心)
大西洋の真珠と呼ばれているマデイラ島もご紹介します。
ポルトガルの本土から1,000km離れた大西洋に浮かぶ島です。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、ヨーロッパでは、身近なリゾートとして人気が高いです。とある世界のベストアイランドでもベスト10に入っています。気候が良く、1年中花が咲き誇り、色を添えているフンシャルの中心地から見上げる町並みは、モンテという小高い山にオレンジ色の屋根が並んでいます。
町ナカの観光客向けアトラクションとして、ぜひ体験していただきたいのが「トボガン」という木のそり。2本の木に籠を載せて造ったような簡単な乗り物に乗って、おじさん2人が軽快に走りながら、そりを引っ張ったり、押したりして下るのです、一般道を。なかなかのスリルを味わいながら、人々の生活を垣間見たり、楽しめるアトラクションなので、オススメです。
また、町の中心地にある市場も、珍しいものがたくさん。入口付近では、伝統的な民族衣装を着たおばさんがゴクラクチョウをはじめとした花を売っており、果物は、オレンジやバナナ、パイナップルと見たことのあるものも多いのですが、日本では目にしない果物もあります。
市場の奥には、魚介類のコーナーがありますが、こちらでは、深海から揚がった黒太刀魚やマグロが並びます。ポルトガル本国ともまた違って、初めて見るものが多い市場をそぞろ歩くのは、非常に楽しめると思います。
5.エヴォラ
比較的スペイン寄りに位置するエヴォラは、ローマ時代の城壁に囲まれている旧市街が、エヴォラ歴史地区の名で世界遺産にも登録されており、「町全体が博物館」と表現されるほど、大航海時代を迎える前の古い時代のものを多く残している町です。
旧市街を中心に観光を開始。エヴォラ大聖堂には、日本との繋がりがある天正遣欧少年使節団が1584年に訪ねた際に弾いたとされるパイプオルガンが残っています。
また、エヴォラで印象的だったのは、サン・フランシスコ聖堂です。これは好き好きがありますが、人骨堂があり、壁一面、所狭しと人骨で埋め尽くされています。ペストや戦争で亡くなった方5000人もの方の骨です。「あなたの骨もお待ちしています」というメッセージが入口に書いてありました。内部装飾は美しく、奥の方にはミイラも見受けられます。死を恐れるな、という教えがあると話を聞いたことがあります。こちらは、チケットと別に写真の撮影料を払えば、撮影も自由にOKになっています。
旧市街の町並みは、白い壁が続き、青い空とのコントラストが非常に美しいです。1世紀に創られたローマの神殿は、存在感を放ち、ローマ時代の水道橋もあり、小ぢんまりとした旧市街の中に見どころが詰まっている町です。
旧市街の可愛らしい雑貨やなどでは、コルク製品や陶器が多く売られており、ついつい手にとって日本に連れて帰りたくなるようなものが多かったです。
初めてポルトガル旅行に行く人にオススメ!小さな田舎町5撰のまとめ
代表的なポルトガルの田舎町を紹介しましたが、リスボンやポルトと併せてこの5つの町に行けば、文章や写真だけでは伝えきることができないポルトガルの魅力を肌で感じていただけることと思います。
日の没する国・ポルトガルにぜひ足を運んでみてください。
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【担当:ky0k0621apricot】
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