ポーランドに行ったら絶対味わいたい!ポーランド人が推す絶品スープベスト5
今回の記事でご紹介するのは、観光客が意外と見逃してしまいやすいポーランドの伝統的なスープです。名物料理を堪能しようとすると、ついついメインディッシュの方に目がいきがち。しかしポーランド人にとってのスープは毎日のディナーに欠かせないほど重要な存在です。レストランのコース料理や家庭での食事では、スープを完食せずにセカンドディッシュ(メインディッシュ)が出てくることはまずありません。そして、スープと一言で言っても種類はさまざま。飲むスープに食べるスープ、のみならずワインやビールなどのアルコールに合うものまで様々なものがあります。
その中でも皆様にぜひ試して欲しいスープをポーランド人の主人と厳選しました。
- 1.バルシュチュ/barszcz
- 2.ジュレック/żurek
- 3.ロスウ/rosół
- 4.ズパ グジェボヴァ/zupa grzybowa
- 5.グラーシュ/zupa gulaszowa
- ポーランドに行ったら絶対味わいたい!ポーランド人が推す絶品スープベスト5のまとめ
1.バルシュチュ/barszcz
クリスマスや特別な日には欠かせない最も伝統的なスープ。赤い色がとても印象的なバルシュチュですが、この色は赤ビートの色素によるもの。煮込んでいる時はまるで茹でたトウモロコシのような香ばしい匂いがします。基本的には牛骨付き肉をベースとして味付けをしており、見た目も味わいも非常にさっぱり。レモンや酢によるほのかな酸味が味を更に引き立てています。バルシュチュにはふつう具を入れませんが、お好みでピエロギ、またはそれより小さいウシュカというポーランド風餃子を入れることもあります。また、敢えてコーヒーカップのような小さなカップに入って登場することも。この際は、クロキエット/krokietというキノコ、千切りキャベツ、ミンチ肉などを詰めた薄いパンケーキをパン粉でまぶして揚げたものと合わせて飲みます。
レストランでも一般家庭でも大人気の定番スープ、バルシュチュ。これだけは絶対逃さないようにしましょう。また各家庭や地域で調理方法やスパイスが異なるので、訪れた先々で飲み比べをしてみてもいいかもしれません。
2.ジュレック/żurek
レストランでよくオススメメニューとして紹介されるスープ、ジュレック。ポーランドの味噌汁とも言われます。ジュレックはザクファスというライ麦を発酵させたものを野菜と豚骨ベースのスープに加えて作ったスープ。仕上げにサワークリームを入れており、こちらもバルシュチュのように酸味を効かせていますが、その味わいは全く異なるもの。またお店にあるジュレックはパンが器となっていることもあり、ゆで卵のトッピングにソーセージと非常に食べ応えがあるものも多いのが特徴です。中には具が隠れてしまっているシンプルなものもありますが、ここはポーランド流にゆで卵が入っているものを注文しましょう。ポーランド人はゆで卵が大好きなので、一般家庭でも必ずという程トッピングされています。
⇒ポーランドのホテル情報をagodaでチェック(宿泊料金・レビュー・空室検索)
3.ロスウ/rosół
かつてロスウはポーランドの多くの家庭で毎週日曜日、伝統的に作られていました。今日でも伝統を重きに置く家庭では、毎週日曜日に作っています。また「ロスウが作れないとお嫁さんになれない」などと言ったり、今では曜日に関係なく作られるようになった一般家庭で最も馴染みのあるスープ。調理材料は非常にシンプルで、まずは鶏ベースのブイヨンと骨付き鳥モモ肉や野菜を煮込み、最後にスパイスとしてローリエを散りばめます。そして予め用意しておいた、短い細めのパスタとバジルやパセリの葉などを盛り付けた皿にそのスープを入れるだけ。野菜などは目に見える形では入っていないので、見た目も非常に素朴で味もあっさりしています。これだけ聞くと日本でも気軽に作れそうですが、本場のロスウは朝から煮込んで半日がかりで作られるとても本格的なチキンスープ。材料がシンプルなだけあって、地域によって味や見た目が変わるということはあまりない安定さも特徴。ヨーロッパの脂っこい料理にちょっと疲れたらぜひ味わってみて下さい。
4.ズパ グジェボヴァ/zupa grzybowa
常にマッシュルームを詰めたビンなどを家庭に常備し、秋になればキノコ狩りをするポーランド人達。そんなマッシュルーム大好きな現地の人達が作る独創的なマッシュルームスープは一般的なそれとは少し異なります。その独特な味わいを説明するのはとても難しいのですが、こちらも肉と野菜ベースに時間をかけて煮込んでいる味わい深いもの。そして実はマッシュルームスープと一言で言っても、その見た目は作る人によって様々なんです。クリームスープとも言えそうなほど白いものもあれば、完全に茶色のスープもあるので見た目だけで判断するのは難しいかもしれません。写真のものは私が住む地方では一般的なマッシュルームスープです。具が見えませんが、スープに隠れているだけでマッシュルームはたっぷり入っていますよ。
5.グラーシュ/zupa gulaszowa
ポーランド周辺の国に既に行ったことのある方は、もしかしたら既にご存知かもしれません。実はグラーシュは隣国、ハンガリーの伝統的なスープなんですが、その近隣のチェコやポーランド、ドイツやオーストリアなどの家庭料理としても大変親しまれています。しかし本場、ハンガリーのパプリカ風味の強いグラーシュと他国のグラーシュは味わいも見た目もアレンジが独自に加わっていてまるで別もの。周辺国を旅行される方は各国のグラーシュを食べ比べしてみると面白いかもしれません。そしてグラーシュに欠かせない具と言えば、大きめにカットされた沢山の牛肉。その為日本ではビーフシチューと訳されることもあります。味付けはトマトベースの甘みと酸味が効いたもの、むしろスープというより具であるはずの牛肉のソースになってしまっているものまで、そのバリエーションは非常に豊か。ご飯として食べるのも良いのですが、ビールと一緒に食べるのが日本人には人気のようです。グラーシュは一応スープというカテゴリーなのですが、家庭ではおかずとしてパンやジャガイモと一緒に食べることも多いですよ。
ポーランドに行ったら絶対味わいたい!ポーランド人が推す絶品スープベスト5のまとめ
飲んでみたいスープは見つかりましたか?具よりスープそのものの味わいに凝ったもの、見た目に反して意外と後味がさっぱりしたもの、変わった色をしたスープ……現地へ実際に行くと、ここで紹介したもの以外の魅力的なスープもたくさん見つけられると思います。そして、その殆どが日本人の口に合うのものだということを自信を持ってお伝えします。
またスーパーでも粉末タイプのインスタントスープがたくさん売られているので、それらをお土産として買ってみるのも良いでしょう。ポーランドにお越しの際は、ぜひこれらの伝統的なスープをお試しください。
⇒ポーランドのホテル情報をagodaでチェック(宿泊料金・レビュー・空室検索)
【担当:カスプシュイック綾香】
海外旅行で役立つ!厳選サービス
[2] テレビCMでお馴染みのDMM.com証券でFX取引を楽しみながら外国為替の変動に強くなりましょう。
この記事が参考になったら、下記ボタンから是非シェアを。