アラブ文化が色濃く残る!スペイン・コルドバの魅力6選
スペインの南、アンダルシア地方のコルドバは他の都市に比べ、アラブ色が濃いエキゾチックな町。町の中心は、「メスキータ」と呼ばれる最大のイスラム教会。多くの観光客が訪れるアンダルシア地方の有名スポットです。かつてのウマイヤ朝の首都で、イスラム時代の文化を伝える建築物や城壁が残されています。
マドリードのアト―チャ駅からAVE新幹線やRenfe長距離列車を利用して簡単に行けます。また、夜景も綺麗なのでできれば宿泊したいところです。少し小高い場所の高級住宅街地域にあるパラドール(スペインの国営ホテル)に泊まって、伝統的なスペイン料理と地元ワインで最高のサービスを味わうのもいいですね。
コルドバは、アンダルシア地方の中でも非常に個性的で、その長い歴史に裏打ちされた独特の文化を持ち合わせている町。そんなコルドバの町の魅力についてご案内してまいりたいと思います。
- 1.メスキータ丨mezquita
- 2.花の小路&ユダヤ人街
- 3.パティオ丨Patio
- 4.フラメンキン丨Flamenquin
- 5.ジャカランダ丨Jacaranda
- 6.コルドバ周辺
- アラブ文化が色濃く残る!スペイン・コルドバの魅力6選のまとめ
1.メスキータ丨mezquita
スペイン語でメスキータとは、モスクの意味でアラビア語が語源となっています。モスクというのは「ひざまずく場所」の意味。ムスリム(回教徒)の礼拝堂で、スペインに現存する唯一の大モスクです。
ここには最初、西ゴート族の神聖な教会があり、その後、巨大なメスキータの建設がはじまり、のちにイスラム教徒を追い出したあと、メスキータの中にキリスト教徒のための聖マリア大聖堂を造りました。そういうわけで、この建物はいろいろな建築様式が入り混じった独特の世界を生み出しているのです。
内部の繊細な壁装飾や、縞組み模様のアーチの円柱の森など、その見事さに圧倒されます。スペインに行ったら絶対に見に行きたい場所!
オレンジのパティオ
中庭は、「オレンジのパティオ」と呼ばれており、たくさんのオレンジの木が植えられています。アラブ人達が、香りを楽しむためと観賞用の目的で植えたもので、交配していない苦くて食べられないオレンジ。今ではアンダルシア地方の町々の街路樹として至るところに植えられておりますが、もともとはアラブ人達が持ち込んだものでした。
ミナレット
中庭にそびえ立つ鐘楼は、アラブ人のためのコーラン(イスラム教の聖典)を呼びかけるための塔でした。その後、キリスト教の教会に改宗されてからは、鐘楼として使用されてきましたが、もともとは、ミナレットだったものをそのまま利用した塔。
2.花の小路&ユダヤ人街
ユダヤ人街は、コルドバの旧市街で、その中で最も有名な写真スポットが「花の小路」。細い路地を突当りまで進むと、噴水と小さなお土産屋さんがあります。路地を振り返ると遠くにメスキータのミナレットが見え、白い壁に飾られたたくさんの鉢植えの花々とのコラボレーションがとても美しい撮影場所。
3.パティオ丨Patio
アンダルシア地方の家々は白い漆喰が塗られているのが定番ですが、壁に鉢植えの花を植える習慣があります。虫よけと観賞用ですが、種類はベコニアやゼラニウム。そしてどこの家も「パティオ」と呼ばれる美しい中庭があり、噴水が涼し気な雰囲気を醸し出しています。
アンダルシア地方は「スペインのフライパン」と呼ばれているくらい非常に夏は気温が上がり、50℃を超える日もあるので涼しさを保つために中庭に噴水を設けるというスタイルになったのですね。ただ、湿度が少ないので、気温が上昇しても日陰に入るとひんやり涼しいので爽やかな暑さと言えます。
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4.フラメンキン丨Flamenquin
フラメンキンは、コルドバの名物料理。薄い豚切り肉の中にハモンセラーノ(生ハム)とゆで卵を入れて衣をつけて揚げたもの。ロールカツのコルドバ風といったところでしょうか。とても日本人の口にあいますので、ぜひ食べてみてください。
「フラメンキン」という料理名は「フラマン人」の意味で、16世紀の神聖ローマ皇帝カルロス1世にちなみます。細長い形と断面にみえる卵の黄色を、フランドル出身(現在のベルギーあたり)のカルロス1世がスペインにやってきた際、一緒に連れてきたフラマン人達の金髪に見立てて命名したのだそう。
5.ジャカランダ丨Jacaranda
春先になると町が一面紫色に変わります。大航海時代に南米からもたらされた木で、高さは2mから30mにもなりますが、アンダルシア地方では街路樹としてよくこの木を使用しています。とても美しい紫色の花が咲く時期に訪れてみたいですね。
6.コルドバ周辺
黒い牛の看板
アンダルシア地方には、黒い牛の巨大な看板がたくさん点在しています。見渡す限りのオリーブの木々や白い村、ひまわり畑など、アンダルシアらしい風景にこの黒い牛が非常にマッチしているのです。
スペインの国技である闘牛の宣伝かと思いきや、実はこの看板、もともとはワインの会社の宣伝のためのもので当初は文字が書き込まれていたそう。しかし、運転をしている人が、目を引くこの看板の文字を読んでしまうことにより事故率が高まってしまったようで、政府はこの会社に看板を取り払うように要請しました。しかし、全ての看板を取り払うには莫大な費用がかかるので、この会社は、スペインの象徴である牛を広めるために真っ黒に塗りつぶしたらどうかと提案したのです。そして承認が降りたあと全ての看板を黒く塗りつぶしてしまったというわけで、今ではこの巨大な黒い牛の看板はアンダルシア地方を代表するシンボルとなっています。
映画「ハモン・ハモン」の中にも登場し、スペインを代表するハリウッド女優ペネロペ・クルスのデビュー作でもありました。今では夫婦となっている、同じくスペイン出身のハビエル・バルデムも出演しています。出発前にぜひこの映画、ご覧になっていただきたいと思います。この牛を見つけた時の感動が倍増することでしょう。
ひまわり畑丨girasol
アンダルシア地方の、見渡す限りのひまわり畑はとても情緒があり、抜けるような青空と黄色が美しさを倍増させています。「ひまわり」はスペイン語やイタリア語、フランス語では「太陽が回る」。英語だけが「サンフラワー」で太陽の花なんですね。
イタリア映画「ひまわり」の中でのシーンは、ウクライナとこのアンダルシア地方のひまわり畑で撮影されたそうです。
ひまわりは、オイルをとるためと、おやつとして食べる種を収穫するためにつくられています。種は、スーパーなどで安く売られていて、歯で縦に割って中身だけを食べるのですが、日本人からすれば、鳥の餌かと思ってしまいますね。意外に美味しいかもしれないので見かけたら買って食べてみたらいかがですか。
アラブの要塞跡
スペインは、長い間、アラブの支配下にありました。その影響で、特にアンダルシア地方には、アラブ人の残した建築物や文化、食、などが色濃く残されております。
廃墟となったアラブ時代の城や要塞あとが点在しているのもこのアンダルシア地方。一見、単に放置してあるようにみえますが、きちんと掃除をして保存してあるのが見習いたいところ。ヨーロッパ人は、古いものを大切にする習慣があるので、景観条例も厳しく、外観そのままを残し、内部だけを改装工事をするので非常に時間と費用がかかるのです。しかし、そんな努力のもと、古いものを長きに渡って保存しているのは素晴らしいことだと思います。許可されている郊外の地域のみ、新しい建物を建てることができるのですが、それでも色合いや建物の雰囲気が統一されていて美観が保たれています。
アラブ文化が色濃く残る!スペイン・コルドバの魅力6選のまとめ
スペインの中でも独特の文化を誇るコルドバ。巨大なメスキータをはじめとする見どころもいっぱいです!ぜひそのエキゾチックな雰囲気を自分の目と足で体験してみてはいかがでしょうか。
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【担当:nekotabiko】
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