ミャンマーのホテルって?設備や価格は?ミャンマーの宿泊施設6タイプ
近年、開放政策をとっているミャンマーでは宿泊施設が急増しています。しかし、それでもミャンマーの宿泊施設に関する情報は不足しがち。ツアーでない限り、ミャンマーでの宿探しは基本的に自力が全てです。
また、ミャンマーの宿泊施設は外国人用の価格が設定されており、アジアの他国と比べると決して安くありません。価格や設備・サービスに関して不透明なことがまだまだ多いのです。
そこで今回はミャンマーの宿泊施設を、タイプ別にご紹介します。
都市部ではホテル料金を米ドルで支払うこともありますが、地方都市では現地通貨チャットのみという場合もあります。そこで今回は金額を全て円で統一しました。
レートなどで変化しますが、おおよその参考にしてください。
- 1.地方都市の安ホテル
- 2.中級ホテル
- 3.高級ホテル
- 4.ビーチのコテージ
- 5.僧院
- 6.チャイティーヨーの麓のゲストハウス
- ミャンマーのホテルって?設備や価格は?ミャンマーの宿泊施設6タイプのまとめ
1.地方都市の安ホテル
価格帯:一泊1,000円~3,000円
ミャンマー国内で最も多いのが安ホテルです。地方都市ではこの価格帯のホテルしか無いと言っても過言ではないでしょう。大都市にもこういったホテルは存在しますが、地方に比べるとグレードダウンします。安かろう悪かろうのホテルは当然ありますが、一方で「この価格でこの部屋はラッキー!」と思えるホテルが多いのです。
個人的感想では、地方都市で1人あたり一泊2,000円払えば、十分快適に宿泊することが出来ます。広々としたダブル・ルーム、清潔な浴室トイレ付き、満足できるマットレスのベッド、Free Wifiのサービス、エアコンとファン。これだけあれば文句はありません。
ただ問題はこういったタイプのリーズナブルな安ホテルは、ネットから予約出来ない場合が多く、トリップアドバイザーなどの情報サイトにも存在さえ記述されていない場合もあります。足を使って探し出し、ホテルの外観とフロントでの交渉で判断することが必要となるところがデメリットと言えます。
2.中級ホテル
価格帯:一泊3,000円~10,000円
ヤンゴンのような大都市や、郊外の中規模都市では一泊3,000円以上する宿がほとんどです。浴室トイレ付き、エアコン・ファン付き、Free Wifiサービスなど、設備とサービスは上述の地方安ホテルとあまり代わり映えしませんが、西洋風の朝食が付いてくる場合もあります。また、部屋やロビー、朝食用食堂などの家具や調度品が安ホテルに比べると、高級感があって洒落ているという違いもあります。
このクラスのホテルであれば、フロント職員は流暢な英語を話せるので、こちらからの要求等もしっかりと受け入れてくれます。しかし、ミャンマーにはエレベーターが無いビルがほとんどですので、部屋が7階でも8階でも、階段で昇り降りをしなければいけない場合が多くあります。健康に良いといっても、夕食と軽くお酒を飲んだ後の8階までの昇りは正直言って、きついものがありました。
3.高級ホテル
価格帯:一泊10,000円以上
ヤンゴン、ネーピードー、マンダレーなどの大都市、インレー湖周辺やンガパリ・ビーチなどの観光リゾート地では、一泊10,000円以上の高級ホテルがあります。
このクラスのホテルでは衛星チャンネル付テレビ、冷蔵庫とミニバー、豪華な浴室とアメニティキットなどの設備があります。しばしば起きる停電でも、自家発電装置を備えているため問題ありません。もちろん高層階であればエレベーターはあります。
ただインターネットだけは、ミャンマー国内の需要が高くなる午後7時~10時頃の時間帯につながりにくくなるという、他のホテルと変わらない状況です。
⇒ミャンマーのホテル情報をagodaでチェック(宿泊料金・レビュー・空室検索)
4.ビーチのコテージ
価格帯:1人一泊4,000円前後
ミャンマーには意外と高級ビーチリゾートが多く存在し、外国人観光客を積極的に誘致しています。しかしまだまだ高級リゾート化していない素敵なビーチはたくさんあるのです。
そのようなビーチには1人一泊4,000円前後で借りることが出来るコテージ型の宿泊施設があり、しかもコテージはビーチの目の前です。すぐ近隣に高級リゾートホテルがあったとしても、結局は同じビーチを楽しむことが出来ます。ちょっと足を伸ばして地元のマーケットで食材を買い込み、キッチンを借りて料理すれば、ビーチの目の前でディナーが楽しむことができるのです。
こういったコテージのスタッフは英語があまり通じなかったりもしますが、筆者は全く気になりませんでした。むしろミャンマーには勤勉な人が多いせいか、早朝からビーチの掃除をスタッフが欠かさずに行ってくれるので、毎日、漂流物のない美しい広大な砂浜を楽しめて大満足でした。ミャンマーのビーチには高級リゾート以外にも満足できる宿泊施設がありますよ。
5.僧院
お布施:1,000円以上
ミャンマーの僧院(僧侶たちが集団で修行生活をする施設、寺院とは別の施設)は旅行者を宿泊させてくれることがあります。筆者の場合はミャンマー人の知人の親戚が僧院の長だったため、知人が交渉してくれて僧院に一泊する機会に恵まれ、ミャンマーの懐石料理(野菜のみ)と僧院長から仏教や修行に関するお話を聞くという貴重な経験ができました。バックパッカーには直接僧院に交渉する人も多いようです。
しかし、僧院をホテルと同等に考えるのは良くありません。ミャンマーのビザにはMeditation Visa(瞑想ビザ)というものがあり、ミャンマーの僧院で修行する人専用のビザが存在します。このように僧院は修行のための場なので、通りすがりの旅行者を宿泊させてくれるのは、あくまで僧院の親切心です。
もし僧院から親切にも宿泊の機会を与えられることがあれば、是非、一泊を体験してみてください。もちろん、お坊さんたちは早寝早起きの修行生活ですから、その邪魔をしないように気をつけて。泊めていただいたら、感謝の気持として最低でも10,000チャット(およそ1,000円)のお布施を渡しましょう。
意外だったのは、僧侶の皆さんはインド・スリランカ・ネパール・シンガポールなどの留学経験者が多く、英語がとても上手だったことです。
6.チャイティーヨーの麓のゲストハウス
価格帯:一泊2,000円前後
こちらは番外編。ミャンマーで最も有名な観光地、ゴールデンロックがあるチャイティーヨー・パヤーは山頂にあります。チャイティーヨーの山の麓、キンプン・ベース・キャンプには多くの宿泊施設があるのですが、筆者が泊まったゲストハウスは、ミャンマー滞在中最悪の宿泊施設でした。
薄いベニヤ板で仕切られた四畳に満たない空間に布団が敷いてあるだけの部屋で、一泊2,000円。蚊がとても多いのに蚊帳は無く、扇風機は故障していて回らない。トイレとシャワーは屋外で、水道ではなく桶に貯めてある水を使用します。有名な観光地周辺には価格に見合わないサービスが多いのは、世界共通ですね。
そもそも電車の遅れでキンプンに到着したのが深夜3時近くでしたから、泊めてくれただけでもありがたいのかもしれませんが。それにしてもコストパフォーマンスが悪かったと思っています。
キンプン・ベース・キャンプやチャイティーヨーの山頂にはちゃんとした宿泊施設が数多くありますので、下調べを十分にして、ゴールデンロック観光を楽しんでください。
ミャンマーのホテルって?設備や価格は?ミャンマーの宿泊施設6タイプのまとめ
高級ホテル以外で共通する不便な点は、やはり停電でしょう。最近はスマートフォンに懐中電灯機能が付いていますので、スマートフォンをいつも手元に置いておくのが安心です。外国人が頻繁に宿泊するホテルではトイレットペーパーが備えてある場合もありますが、そうでないホテルも多いので、必要な方はトイレットペーパーは持参してください。
ミャンマーでは、外国人を宿泊させる際には、ホテル側に政府へ報告する義務がありますから、外国人料金やパスポート情報のコピーなどは理解してあげてください。決して外国人からぼったくろうとして価格が高くなっているわけではありません。ミャンマーには陽気で親切な人がとても多いですから、ほとんどのホテルのスタッフもフレンドリーで楽しい旅ができるはずですよ。
⇒ミャンマーのホテル情報をagodaでチェック(宿泊料金・レビュー・空室検索)
【担当:DeeMat】
海外旅行で役立つ!厳選サービス
[2] テレビCMでお馴染みのDMM.com証券でFX取引を楽しみながら外国為替の変動に強くなりましょう。
この記事が参考になったら、下記ボタンから是非シェアを。